日本鬼子派生キャラ妄想しようずat MITEMITE
日本鬼子派生キャラ妄想しようず - 暇つぶし2ch151:創る名無しに見る名無し
11/09/19 17:50:55.78 /Nkvt7La
 由・ノレム・了一。彼はここ、甲殻都市『シェル220』の守護を任されている傭兵である。
いつ襲来するかわからない謎の鬼械『鬼神』。それを駆る鬼族に一旦目を付けられたら壊滅するしかないと
言われている、その恐怖の存在から都市を守護する任についている。
 シェル220は比較的、鬼族の目に止まりやすい地形に位置する為、今まで何度か鬼神の襲来を受けていた。
しかし、尽く彼が撃退してしまったため、今も変わらず地図上から消える事はなかった。
 彼は単体でも鬼神と渡り合う能力をもっている。おかげで重用されている。とはいえ、同業からは『死神』と
忌み嫌われている。桁外れの能力も忌避される原因になっているのだが──

 そんな彼が外縁部から離れたこの研究施設を歩いているというのは珍しいことだった。
いつもどおりの装備姿。殺風景で飾り気のない廊下をくのいちを伴い、コツコツと歩いてゆく。
 ちょっと見にはただの傭兵が場違いな場所に迷い込んだだけのようだ。

 付き従っているのは志乃美と名乗るくの一。現時点で了一の相棒としてチームを組んでいる。
こちらはこちらでとても戦いに向いた格好とは思えないが、これで了一を十二分にサポートしている凄腕である。

「あ、コッチコッチ。この先の部屋だよん」
了一の腕につかまり、重厚な研究施設をまるで移動教室の変更先を説明するかのように案内している。
戦闘時には容赦なく敵を切り倒し、ゾクリとした容貌をのぞかせる彼女も、スイッチが入らなければ非常にカルい。

 さて、普段は哨戒任務についてる二人がこんな所に居るのはこの奥に居るハカセに呼ばれたからである。
急な呼び出し。しかも、今まで合ったこともない相手にもかかわらず、了一は何もいわず志乃美の案内に任せ
黙ってついてきた。
 やがて、重厚なセキュリティパネルが取り付けられている「いかにも重要」といった感じの扉に辿り着いた。
「ヤッホ~、ハカセ、連れてきたよ~」
志乃美が頭上の監視カメラに向かって手を上げ挨拶すると、プシューと軽い音を立てて鉄扉が開いた。
 途端、中からボロボロと転がり出てくるものがあった。了一は足元に転がったものをみて怪訝そうに呟いた。
「……空箱?」
 お菓子の箱だ。棒状のクッキーにチョコレートを塗布した菓子。現在では農作物は工場内で製造できるとはいえ、
製造の難しさからカカオは価値の高い食品だ。これ程大量に食い散らかすとは一般の人間にはとてもできない。
それだけ、空箱の数が多かった。部屋の主はかなりこのお菓子の中毒者らしい。

見ると、扉の向こうはカオスに埋もれかけていた。雑多に機械や謎の検査機器が散らばり、天井からは無作為に
マジックハンドや照明スタンド、コード類がぶら下がっている。その隙間を埋めるように例のお菓子の空箱が
散らかっていた。
 その正面中央に、誰かが背中を向けて座っていた。大きな椅子なので頭の部分と白衣しか見えない。
が、この人物がハカセなんだろう。ただ、ハカセというにはちょっと違和感があった。

「お~~~志乃っち。きたきた。ようこそ我が研究室へ!」
 クルリと椅子を回して振り返った自称『ハカセ』は本来のその単語の印象とはかけ離れた人物だった。
エメラルドグリーンの長い髪を肩まで伸ばし、頭には赤いバラの飾りをつけたカチューシャをつけている。
 白衣を羽織っているものの、真っ赤なフリフリのついたドレスを着て足には膝まである皮のブーツを履いている。
カワイらしくも好奇心でキラキラした目で了一を見つめ、口にはタバコみたいに例の棒状のお菓子をくわえていた。
 二人が入ってきたのを確認すると手に入力端末と記録用タブレットを持って、新しいオモチャを前にした子供の
ような足取りで了一の前までやってきた。

「志乃っちから聞いてるよ。とっても強いんだってね。解剖させてよ」
「断る」
「じゃ、脱いで。全部」
            ガシャ……バサ……カシュ
「ちょ、ちょっとちょっと!乙女がいる前でいきなりなに始めるのよ!」
何の躊躇もなく装備を外し、脱ぎ始めた了一に志乃美が両手で顔を覆いつつも制止しようと声をはりあげた。
……もっとも指の間からシッカリガン見しているので制止する声に説得力はないが。

「これでいいか」
了一はそんな志乃美を特に意識せず、身体に纏った防具と衣類を全て脱ぎ捨てた。


次ページ
続きを表示
1を表示
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch