【鬼子たんの】鬼子Lovers【二次創作です】at MITEMITE
【鬼子たんの】鬼子Lovers【二次創作です】 - 暇つぶし2ch103:創る名無しに見る名無し
11/08/06 17:16:29.06 mBPsebcI
「みずのて」「闇の邂逅」「【編纂】日本鬼子さん」
・・・急にレベルが上がったって思うのは私だけ?

短編小説
『心の鬼とは』~ある田舎町での話し~

山間にひっそりたたずむ小さな田舎町。人通りは少なく、自然が織り成す音だけが漂っている。
夏の日差しを浴びて、強く輝く水溜り。今朝まで雨が降っていたようだ。
その上を飛び跳ねながら走り回る一人の少年がいた。
頭は丸坊主で、黒光りするほど焼けた肌。
7歳くらいと思われるその少年は、年齢に似合わず筋肉質な体つきをしていた。
毎日、近くの山や丘を駆け回り遊んでいるのだろう。

「お~い、健太ぁ~。手を合わせにいくぞ~」

遠い所から、少しか細い声が聞こえて来た。

「じっちゃ~ん。今日も行くのかぁ~?」

大きな力強い声で、健太はそう答えた。
声をかけてきた人は、この村に住む老人。健太のお爺さんだ。
父親と母親は、遠くの街まで出稼ぎに出てるので、お爺さんが預かってるのだ。

「なぁじっちゃん。聞こう聞こうと思ってたんだけどさぁ」

健太は、お爺さんの所まで走って行ってたが、息一つ乱れていなかった。
おもむろに手を繋ぐ2人。健太は、繋いだ手を大きく振り元気良く歩いている。
お爺さんは、少しよろけながらも笑顔で一緒に歩いていた。

「なんじゃい?聞きたい事って」
「あのさぁ、何で毎日毎日神社へ行くの?」

口を尖らせながら言う健太の表情からは、神社へ行くより遊びたいと読み取れた。
お爺さんは、笑顔で小さく深呼吸する。

「心の鬼って知っとるかぃ?」
「心の鬼~~~?何それ?」
「運動会の駆けっこで、負けたら健太はどう感じる?」
「そんなの無い無い~。いつも一番だから」

負けず嫌いで、運動能力抜群で、勉強嫌いの健太は、
言葉だけではなく、目を大きく見開いてそう言った。
お爺さんは、繋いでいた手を離し健太の頭の上へ乗せた。


次ページ
続きを表示
1を表示
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch