【蔑称ではない】鬼子SSスレ【萌なのだ】at MITEMITE【蔑称ではない】鬼子SSスレ【萌なのだ】 - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト100:創る名無しに見る名無し 10/10/26 05:36:36 fNO/BAbq >>99 かまわん、やれ 101:日本鬼子むかしばなし1/4 ◆xBDQYgw7Bg 10/10/26 05:40:50 oECtKDoT 鬼子という、齢十六、七と思しき娘ごがいた。ひとりでお山に棲んでいる。お山を下りれば里があり、沢山の里びと達が賑やかに暮らしているというのに、鬼子はひとりきりなのだ。 時折里に出ては、お山では手に入らぬ食べ物を蓄えたり、戯れに人と交わったり、下賎なあやかしを気まぐれにとっちめたりするのであるが、どうにも思うようにゆかぬのであった。 「おお!これは何という魚じゃ」 別嬪さんよ、晩飯にどうだい。声をかけられ立ち止まった鬼子は興味津々、灰青色の魚を指差した。 「なんでぇ嬢ちゃん、娘が鱒も知らねえってんじゃ、おっかあが嘆くでよ」 「……母上はもうおらぬ。余計な世話じゃっ……」 「そいつぁ悪かったな。そうだ、こっちの雑魚は小さくて売りもんにならねえんだ。持ってきな!」 途端にしょげて小さな唇を尖らせた鬼子に同情したのか、男は脇のざるを示しとりなす。 盗まず堂々と貰えること、何より人の気遣いや好意を受けたことが嬉しく、こそばゆい。鬼子の気分は一気に高揚した。 「よ、良いのかっ!?」 「はっは、機嫌が直った、か…っ…!」 「ん、どうした。早うこちらの籠に入れ…」 「おま、おまえそそそその目、目がっあ、あかあかあかっ!赤くっ!」 俄かに慌てふためく男に鬼子ははっとした。 里では人になりすます為、豊かに艶めく黒髪と般若の面で角を隠し、妖気を抑え赤い眼と鋭い爪を隠している。 しかし気が立ったり奮ったりすると、自ずと妖気が溢れ止めようもない。鬼子はまだ若かった。 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch