11/04/15 21:33:24.77 0Ybm3mvQ
お、ほんとだ。終わってた
皆さん乙でしたー
「スギ花粉」結構難しかったね
「梅の花」「スギ花粉」
風物が続いたけど次は?
589:創る名無しに見る名無し
11/04/17 01:29:15.29 OiiPvar+
感想ー
>>575
両手で「てぃっしゅ」を返す仕種にきゅんきゅんしますた
学生の頃は、英語で話し掛けられたら困るから留学生が居たら逃げてたw
>>576
やけに薬の説明詳しいなw
>>582
そんな恋、してみたいものです
しかしこれ、彼女が死んだのか単に別れただけかで意味がかなり変わりますね
失恋引きずってるだけならほほえましいダメ男ですよw
>>585
固有名詞が唐突に出て来てよくわからないけど、膝まである花粉の海に鳥肌
590:さっちゃん ◆tQHdQTw5jw
11/04/17 04:16:28.05 mxTjntdX
「私、生きてる。」
何気なく、しかし深い意味を含ませ隣の席の憂が呟いた。
私は…私、青木 咲奈は憂とは特別仲良くなかった。
だからほって置くという選択肢も持っていたが、自然と口が
「どうしたの?」
という音を発していた。
普段自分から話し掛けるという行為を頭に入れてない私が話し掛けるのだ。
憂はびっくりしながらも、「ごめん、なんでもない。気にしないで?」
と怪訝そうな目をしながら私に断りをいれた。
この時…私が話し掛けたから、
と、たまに今でも後悔する。
続く。
591:さっちゃん ◆tQHdQTw5jw
11/04/17 04:58:47.94 mxTjntdX
その日の帰り道。
友達の少ない私は一人で歩きながら憂の言葉の意味を考えていた。
憂は今、追い詰められているんだろうか。
私に知られてはいけない秘密を持っているんだろうか。
私が心配してどうこうなる話じゃないが、どうしても気になって仕方なかった。
結局何一つスッキリしないまま、その日はそのまま寝床に着いた。
憂…明日になったら死んでたりしないでね…
なんでこんなにも憂が気になるんだろう。
私もやはり人間だから、友達が欲しいのかもしれない。
憂がなにかしら悲しい未来を背負うとして
悲しい過去を持った私は引き付けられたのかもね…
続く
592:さっちゃん ◆tQHdQTw5jw
11/04/17 05:18:12.54 mxTjntdX
次の日。
私の席の隣に、花が活けられていた。
「は…?」
そう。憂は死んだのだ。私に少しの余裕も与えず、死んでしまったのだ。
朝のHRでの説明によると、父親の虐待が原因だそうだ。
なんでも世間の体を気にする人で、少しハスキー気味の娘、憂の机に盗聴器を仕掛け、「誰かと会話すれば殺す」
といって脅していたそうだ。
そして、昨晩本当に実行した。とのことだった。
ああ、私のせいだ。私が、声をかけたりしたから。
後悔や謝罪の気持ちでいっぱいになり涙が溢れたと同時に、
「憂の分まで生きる」
と心より固く咲奈は誓った。
――下校場所に、鈍く光る鋭いものを隠した憂の父親が居ると知らずに。
終
長くなりましたごめんなさい><
感想頂けたら嬉しいです(^-^)
593:創る名無しに見る名無し
11/04/17 07:38:43.22 OiiPvar+
一レスにまとめたほうが良いと思う
594: ◆O7UREK3bSQ
11/05/08 01:11:37.75 5s4bhrsG
本当の主役は狂気に駆られた父親という印象をうける
次のお題>>595
595: ◆Oq2fXER2l2
11/05/08 17:08:45.08 i25+K/E4
「発情期の猫」
596:創る名無しに見る名無し
11/05/09 11:44:25.96 mfzMxiut
携帯電話のカメラで撮った自主制作映画
Chupacabra or Jersey Devil? 都市伝説検証 「八王子・ザ・ワイルド・シティー」
URLリンク(www.youtube.com)
あなたの知らな異世界(変質者の世界)
FAIRY TAIL Fairies caught on my video / Cottingley Fairies Afterwards 多摩川に妖精を見た
URLリンク(www.youtube.com)
597:創る名無しに見る名無し
11/05/12 00:04:38.32 GCOZVatI
創作小会開催のお知らせ
大会名: 第4回S-1選手権
お題 :「発情期の猫」
出品期間:5/12~5/30まで
大会規約:何でもアリ
598:無名兵士 ◆O7UREK3bSQ
11/05/12 00:05:05.71 gz1v4Nrg
発情期の猫?
正気かよ・・・
599: ◆Oq2fXER2l2
11/05/12 12:40:37.01 mrKFJ2yy
えっ?マジっすかぁ~?///
600:カサブランカの夜1/2 ◆sZWwY2W7.lkq
11/05/16 09:24:34.25 7CaYfUUn
ナァ、ナァ……と、猫の鳴き声。
1時間も続く泣き声に、しょうがなく僕は庭に出た。庭には、満月のように丸い我が家の猫、カサブランカが居た。
彼は僕が背後に立っていることにも気づかない様子で、鳴き続けている。
「だからさぁ、何度も言っているように、お前は去勢してんだから無理なんだよ」
言葉が通じるはずがないことは重々承知の上で、彼の隣に座り込んで僕は説得を始めた。僕がそう言うと、カサブランカは鳴くのをやめて虚空を見つめていた。
夜空の向こうの街では、子どもの泣き叫ぶような声が響いている。
種の存続という遺伝子に組み込まれた欲望のまま、野良猫たちが睦みあう様子が手に取るようにわかる、激しい泣き声。それを聞きながら、カサブランカは目を細める。
懐かしいような、切ないような目で。彼も、数年前までは野生に生きる野良猫の一匹だったのだ。
601:カサブランカの夜2/3 ◆sZWwY2W7.lkq
11/05/16 09:28:06.96 7CaYfUUn
僕に拾われたカサブランカは、自らの遺伝子を残す可能性を僕に奪われ、その代わりに暖かい寝床と餌を与えられ、毎日食っちゃ寝の生活を続けている。
安楽の代わりに奪われた、種として当然の欲求。
もし自分が同じ状況になったら、どう思うだろう。……と、少しだけ想像してみた。
あまりの情けなさと惨めさに、身をつまされる思いだった。
「なんだ……その。悪かったな。お前のガキを養うほど金、なくってさ。今度いい餌買ってやるからよ」
602:カサブランカの夜3/3 ◆sZWwY2W7.lkq
11/05/16 09:30:16.63 7CaYfUUn
僕はぽん、と満月のように丸い背中を叩いた。カサブランカはにゃぁ?と鳴いて、僕の方を振り返った。
―オマエの財布には最初から期待してないが、餌には期待している。
そう言いたげににやりとカサブランカは笑うと、庭に僕を置いたまま、ガラスのサッシの隙間から家に入っていった。
夜の街、猫達の喧騒はまだまだ続きそうだ。カサブランカは僕の買って来た猫缶を食べながら、懐かしそうな表情で、夜空の向こうの街を今日も眺めている。
(了)
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2chあんまり慣れてないから不手際あったら申し訳ない。
感想をいただければ嬉しいです。
603:創る名無しに見る名無し
11/05/17 23:19:21.60 UefH7MGM
乙!
去勢された猫は仙人のような気分なんだろうか
604:創る名無しに見る名無し
11/06/01 06:40:46.77 eUEmMRTi
お疲れ様でした。☆
605:丸猿 ◆IRhVZh63ks
11/06/08 10:49:32.18 TtRuHKPZ
はじめまして別板で漫画SSを書いてる丸猿です
5分で考えた雑&ありきたりな文なので気軽に読んでみてくださいw
606:丸猿 ◆IRhVZh63ks
11/06/08 11:02:39.93 TtRuHKPZ
【発情期の猫】
「シュレディンガーの猫」という言葉を知っているだろうか
最近では有名な言葉となっているのでご存じの方も多いと思う
ある病気の猫を小さな箱の中に入れふたを閉じ、その箱の中を見ないようにする
すると、「箱の中で猫が今尚生きている世界」「すでに死んだしまっている世界」
2つの世界が可能性として存在する事になる・・という確率論の話らしい
ボクはこの話についてよく考える時がある
「箱の中の猫が生きているか死んでいるか」そんなくだれない話じゃない
この理論は「箱の外側にいる」観測者の主観によって成り立っている話だろう
じゃあ・・「箱の中にいる」猫にとってはどうなのか
その猫にとっては「世界が今尚あり続ける世界」と「世界がなくなった世界」
2つの世界が存在する可能性が現れるのだろうか
「世界がなくなった世界」の中で箱の中に取り残された猫は、
いったい何を考え何を思い生きるというのだろう
「世界が尚も存在する世界」で「世界がなくなった世界」を想像しながら
生きる猫は、どれほどの不安と寂しさを募らせている事だろう
607:丸猿 ◆IRhVZh63ks
11/06/08 11:05:21.79 TtRuHKPZ
そしてもっと悲しいのは「猫が今尚生き続けている世界」で
「猫が死んでいる世界」を空想され生きる猫
その猫は世界からその存在を否定され、
それでもまだ「生きた猫」と言えるのだろうか
その空想は耐える事なく続き
それは自分自身の存在さえも脅かすかのように頭の中に広がっていく
「自分自身の存在が世界から否定されている可能性」を空想しながら
その世界に生きるボクは、果たして「生きた存在」なのだろうか
・・・・・・・・・・・・・・・・
そんな事を空想していると、ベランダの外から猫の鳴き声がした
発情期の猫が、あらんばかりの声で自分の存在を証明している
ボクの耳に、乱暴に入ってくる猫のダミ声は、
「ボクはここにいる」「ここで生きている」
「生きるために」「存在の証明を残すために」
そう訴えているように感じられた
・・・そういえばボクもお腹が減ったな
何か夜食でも食べに行こうか
ボクはサイフと一握りのニボシを持って、外の世界へと出かけて行く
とりあえずの、ボクの存在の証明のために
608:創る名無しに見る名無し
11/08/23 13:06:52.01 fGDsWXDi
ぬるぽ