10/10/23 17:35:52 NcZZ/tEl
ひそかにROMりつつ、待ちに待った創作大会。
その驚愕のお題を目にした俺は、思わず頭を抱えた。
”カッコいいダンディなおじさま選手権”
無理だ。こんなお題で文章が書けるわけがない。
そもそもカッコよさもダンディさも俺は持ち合わせていないし、理解していない。
これでは書きようがないではないか。
沈痛な面持ちの俺に、喫茶店のマスターはささやいた。
「そうでもないだろ?カッコよさもダンディさもないからこそ、
お前さんはそういったものに憧れる気持ちは人一倍強い。
頭のなかにある願望を形にすればいいんじゃないのか?」
余計なお世話だ。だが、それも一理あるな。 よし…やってみるか。
どのような話を書いたらいいだろうか…
「おいおい、せっかく書いたそれ、投下しないのか?」
マスターの言葉に俺は面食らった。
それって…今書いてる、これ?
だってこれは、文章と呼べるシロモノじゃない。
「下手な鉄砲もなんとやらって言うだろ?失敗を恐れるな。結果なんか問題じゃない。」
マスターの言葉には、妙な説得力がある。
それもそうか。まずはこれを投下してみよう。
そのあとは成り行きにまかせる。なに、時間ならあるさ。
END