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航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)の機種選定に向け、防衛産業の売り込みが激しくなるなか、
菅直人首相の発言が政府内で波紋を広げつつある。
どこかで聞いたことのあるようなセリフで「迷走」を予感させるだけに、早期退陣を求めたいのが官僚の本音だ。
■写真に反応
「実は、FXにはすごく関心があるんだ」。
菅首相は官邸の執務室で身を乗り出すようにして切り出した。安全保障政策に疎く、
「改めて法律を調べたら自衛隊に対する最高の指揮監督権を有していた」と自覚に欠ける発言もした首相だけに、
向かい合った防衛省幹部には予想外の「関心」だったに違いない。
テーブルには防衛省が作成した資料があった。
FXは昭和46年に導入が始まり老朽化した空自F4戦闘機の後継機で、(1)米英などが共同開発中のF35ライトニング2
(2)米海軍のFA18E/F(3)欧州共同開発で英独伊などが採用しているユーロファイター-が候補となっている。
資料に添付された3機種の写真を目にすると、首相はすかさず反応した。「おっ、これは…」と言いながら、ある機種を指さそうとしたという。
FXは1機あたりの調達価格が100億円を超える可能性があり、防衛産業や商社がうごめく巨大商戦でもある。
このため、防衛省幹部が「(予断を与えないよう)簡単に指ささないでください」と冗談まじりに制止すると、
首相は「今回は黙っていよう」と聞き役に回った。
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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