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大阪府警が重要証拠紛失 母子殺害放火事件、差し戻し審に影響も
2011.5.17 20:53
大阪市平野区のマンションで平成14年4月、母子を殺害し部屋を全焼させたとして、
殺人などの罪に問われた大阪刑務所刑務官、森健充被告(53)=休職中=の裁判で、
被告の有罪・無罪を左右する重要証拠となるたばこの吸い殻72本のうち71本を、
大阪府警が紛失していたことが17日、分かった。最高裁は昨年4月、吸い殻を鑑定
するよう求めて審理を大阪地裁に差し戻したが、鑑定が不可能になり、
今後の差し戻し審に影響しそうだ。
関係者によると、府警は事件発生直後の14年4月中旬、現場マンションの階段踊り場の
灰皿から、たばこの吸い殻72本を採取。うち1本は森被告が吸っていた銘柄と同じで、
付着した唾液が森被告のDNA型と一致した。
紛失したのはこの1本を除くすべて。府警は当時、段ボール箱に入れて平野署4階
捜査本部の証拠整理棚に置いた。起訴直後の12月下旬に紛失に気付いたが、
公判で弁護側が吸い殻関係の証拠開示を請求した後の16年1月ごろまで検察側に
伝えていなかった。ごみと誤って箱ごと廃棄した可能性が高いという。
事件は直接証拠がなく、検察側はDNA型鑑定で森被告のものと断定した吸い殻を
根拠に「被告が事件当日に捨てたもので、犯人性を示している」と指摘。被告側は
「被害者夫婦に携帯灰皿を渡したことがあり、中身の吸い殻を事件前に被害者が
捨てた可能性がある」と無罪を主張した。
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