11/04/06 17:10:03.90 0
>>1の続き
基地局は携帯電話サービスの生命線であり、最大手のドコモが全国に
十万五千局、KDDIが五万七千局、もっとも設備が遅れているといわれる
ソフトバンクも公式には十二万局まで設置を進めている(二月現在)。
ただ各社とも全国での設置分布までは公表していない。ソフトバンクは
「そもそもどんな基地局をカウントしているのかわからないうえ、都市圏など
需要の多い地域に重点配備したのが裏目にでた」(総務省関係者)との
見方が多い。
あまりの不通状態に業を煮やした地元テレビ局「岩手めんこいテレビ」は
ウェブ上でソフトバンク携帯の通信状況を特設ページで監視しはじめた。
それによると震災から十日以上たった三月二十三日時点でも陸前高田市、
大船渡市、大槌町、田野畑村など六市町村で「全域使用不可」が続いている。
「復旧に手間取っているというより、ほとんど手を付けていないのではないか」
(同関係者)というほどだ。
この関係者の言うとおり、ソフトバンクは意識的に復旧に手を抜いているフシがある。
「NTTドコモやKDDIの携帯電話基地局が残っている場所ではソフトバンクの
携帯も使えるようにローミング義務を課すべきだ」----。携帯各社が倒壊・断線した
基地局の復旧を急いでいた三月下旬、ソフトバンク幹部が総務省に乗り込んで
こう直談判した。自社設備が壊滅した場所では他社の基地局で通話を
維持させようというわけだ。
一方でソフトバンク社内ではこんな指示が飛んでいるという。
「ドコモもauも使えないところは復旧のピッチを特別に上げろ。ドコモやauが
使えるところは通常復旧作業でいい」。つまり自社設備がつぶれた場所は
他社に乗っかり、全滅地域にソフトバンクの旗を立てて存在感をアピールする。
トップは政治パフォーマンスに明け暮れ、幹部は総務省を揺さぶり相変わらずの
タダ乗り作戦を練る----。
ソフトバンクといえば、原口一博前総務大臣と組んで、NTTを分割し、光回線に
タダ乗りする「光の道」構想で過去一年にわたり通信業界を揺るがしてきた。
「未曽有の災害でもただでは起きないソフトバンク商法に恐れ入る」とライバル各社は
鼻白んだ様子だ。
続く