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>>1の続き
昨年九月に決定した三代世襲については「中国の毛沢東主席でさえ
世襲はなかった。社会主義に合わず、父も反対だった」と舞台裏を明らかにした。
一方で「(後継は)国家体制安定のためだったと理解している。
北朝鮮の不安定は、周辺の不安定につながる」とも述べた。
昨年十一月の北朝鮮による韓国砲撃の背後事情については「交戦地域の
イメージを強調し、核保有や軍事優先政治に正当性を持たせようとしている
人がいる」と、権力中枢で軍が台頭していることを示唆した。
日本人拉致事件では「遺憾な問題。今のように議論が平行線では解決は難しい」
と述べ、日朝間の対話再開が必要との認識を示した。拉致被害者とは
会ったことはないが、最近拉致被害者に関する情報管理が厳しくなったという。
二〇〇一年五月一日、偽造パスポートを使って成田空港から入国しようとして
入国管理局に身柄を拘束され、その後不法入国として強制退去処分となった。
当時の対応について正男氏は「日本政府はああするしかなかった。
(当時、通訳などに当たった日本の中央省庁担当者の実名を挙げ)むしろ
最大限に配慮してもらった。あの事件で私の人生が変わったとは思わない」
と理解を示した。実名を挙げられた一人は本紙に同氏を担当したことを認めた。
強制退去をめぐっては正男氏本人かどうかの論議があったが、
安倍晋三首相(当時)は〇六年十月の衆院予算委で「金正男氏である
蓋然(がいぜん)性が極めて高いと(の判断に)至った」と、本人だったとの
認識を明らかにした。