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劉氏不在の平和賞…委員会、中国に釈放を要求
【オスロ=末続哲也】中国で獄中にある民主活動家・劉暁波氏(54)
に対する2010年ノーベル平和賞授賞式が10日午後(日本時間同日
夜)、オスロ市庁舎で開かれた。
中国は劉氏、妻の劉霞さん(49)の出席を認めなかった。本人も親族
も授賞式に出席できなかったのは、1935年に受賞(授与は36年)
したナチス統治下のドイツ人平和活動家以来。
ノルウェー・ノーベル賞委員会のトールビョルン・ヤーグラン委員長は、
中国に人権状況改善を促し、劉氏釈放を求めた。中国は猛反発している。
劉氏は、「中国における人権のため、長年にわたり非暴力闘争を行って
いる」として平和賞を受けた。
授賞式では、空席のイスが舞台に置かれ、劉氏の写真が掲げられた。
ヤーグラン委員長は、劉氏や妻の不在ということ自体、「授与が必要
かつ正しかったことを示した」と、中国を痛烈に批判。さらに、国際的
地位の向上に伴い、中国の「責任は増している」と指摘、人権状況改善
を求めた。
劉氏については「何ら間違ったことはしていない。釈放されなければ
ならない」と明言した。また、劉氏が妻を通じ、「賞を1989年の天安門
事件で失われた魂にささげる」との意向を示したと明らかにした。
ヤーグラン委員長はその後、あるじのいないイスにメダルと賞状を置いた。
式では、共産党の一党独裁を批判し、民主化を求めた文書「08憲章」
を発表したことなどにより国家政権転覆扇動罪に問われた劉氏が、
昨年12月の公判結審時に読み上げた論文「私に敵はいない」を、ノル
ウェーの有名女優リブ・ウルマンさんが朗読した。
中国は、各国に対し、授賞式出席見送りを要請してきた。同委によると、
招待された65か国のうち、17か国は出席しなかった。
(2010年12月11日02時13分 読売新聞)
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