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裁判員裁判２例目の死刑求刑 「人間性のかけらもない」と論告冒頭に異例の求刑 横浜地裁
2010.11.10 12:30
昨年６月、男性２人を殺害し遺体を切断して横浜港などに遺棄したとして、強盗殺人などの
罪に問われた住所不定、無職、池田容之被告（３２）の論告求刑公判が１０日、横浜地裁
（朝山芳史裁判長）で開かれた。検察側は「２人の貴い命を残虐な方法で奪った犯行は人間性
のかけらも見いだすことはできない」などとして、論告の冒頭で死刑を求刑した。冒頭での求刑
は異例で、検察側が裁判員に対し強いメッセージを発信したものとみられる。
死刑求刑は東京・西新橋の耳かき店店員ら殺害事件に続き、裁判員裁判では２例目となった。
弁護側は同日午後の最終弁論で、自首の成立などによる刑の軽減を主張するなどして死刑回避
を求める方針。
公判は同日で結審し、裁判員らは１１日から３日間、裁判官と非公開の評議を行い、量刑を決める。
判決は１６日の予定。裁判員らは重い判断を迫られることになる。
検察側は論告で、池田被告の犯行について、マージャン店経営の男性＝当時（２６）＝の首を生きた
まま電動のこぎりで切断するなど、「手口は残虐かつ猟奇的で人間の所業と思えない」と非難。
共犯者の元早大生の近藤剛郎容疑者（２６）＝強盗殺人容疑などで国際手配＝が関与する覚醒
（かくせい）剤密輸組織の信用を得て、自身が密輸・密売の利権をもらうため、見ず知らずの２人を
殺害したとする動機については「身勝手で厳しく非難すべきだ」と主張した。
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