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台湾の李登輝・前総統は18日、遊錫コン・前行政院長(首相)に対して、尖閣諸島問題をこれ以上長引かせ、
現地漁民の悩みを増やしてはならない」と話した。中央通信社が伝えた。
李氏は、尖閣諸島問題について、「おネエちゃんがきれいだからといって、私の妻だと言う人間が
一体どこにいるのだ」と喩え、「歴史的に見て、尖閣が日本の領土であることは明らかだ」と語る。
中国外交部は、釣魚台は台湾固有の領土であることを重ねて言明、
「台湾のあらゆる船舶が釣魚台海域で活動することは、台湾の主権管轄に属することだ」と主張している。
李氏によると、尖閣諸島付近海域は昔から良い漁場で、
琉球(沖縄)の漁民は、魚を捕まえると台北に売りに来ていたという。
当時の琉球政府は、尖閣諸島の管理を台北州(現在の台北)に委託していた。第2次世界大戦が終わり、
日本が敗れ、沖縄の行政権は米国の手に渡った。沖縄が返還された後、自衛隊が尖閣諸島海域に配備された。
しかし、台湾の漁民が引き続き尖閣諸島海域で漁を行っていたことから、今回の問題が起きた。
李氏は、中国が尖閣から先に身を引くべきだとし、「社会的な安定を優先させ、尖閣諸島の主権争いによって、
現地漁民の悩みを大きくすることは避けるべきだ」と訴えた。
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