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不景気でハブ急増? =雨で活発、買い上げ目当て―専門家「異常発生ない」・奄美群島
時事通信 9月18日(土)5時19分配信
毒蛇のハブが生息する鹿児島県の奄美群島で、ハブの捕獲数が急増している。
8月末の時点で、昨年の総捕獲数より約2000匹多い2万2100匹を突破。住民から
は「異常発生か」と不安の声が上がる一方、自治体のハブ買い上げを狙った
小遣い稼ぎで「不景気が影響している」との指摘も。予想外の事態を受け、自治体
は買い上げ予算の確保に追われている。
奄美大島の奄美市では、8月末で5695匹を捕獲。駆除のためハブを買い上げる
制度が1954年からあり、1匹当たり4000円もらえる。
市は当初、昨年並みの5250匹分で予算を計上。買い上げの急増で、9月議会に
4900匹分の補正予算案を提出した。1匹3500円を支給する徳之島町でも当初予算
の4000匹分に、400匹分を追加する案が審議中だ。
なぜ捕獲数が増えたのか。ハブの生態に詳しい東京大奄美病害動物研究施設の
服部正策准教授は、観測史上最長となった長梅雨の影響を指摘。「地面がほとんど
乾かず、ハブが活動しやすい状況だったのでは」と分析した上で、「ハブは急に数を
増やせない」と異常発生を否定する。
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