11/01/21 00:17:22
替え玉殺人控訴審、尹被告側が改めて無罪主張…大阪高裁
夫とその替え玉の男性2人の計3人を殺害したとして殺人罪などに問われ、
1審・大阪地裁で無期懲役判決(求刑・死刑)を受けた中国籍の元スナック経営・
尹麗娜(インリナ)被告(55)の控訴審初公判が19日、大阪高裁(古川博裁判長)であった。
1審判決は3人の殺人事件のうち1件は殺人罪を認定し、2件は無罪と傷害致死罪を適用。
この日、検察側はいずれも殺人罪が成立すると主張し、弁護側は無罪だと反論、即日結審した。
判決は4月20日。
尹被告は2001年10月~02年2月、夫の加藤善一郎さん(当時77歳)を財産目当てに殺害し、
加藤さんの替え玉に仕立てた高木清さん(同71歳)と近藤晃さん(同69歳)も次々に殺害した
などとして起訴された。1審判決は近藤さんの殺害を認定したが、加藤さんの事件は殺意のない
傷害致死罪、高木さんの事件は無罪とし、双方が控訴していた。
この日の法廷で、弁護側は控訴趣意書の要旨を陳述し、近藤さん事件を「糖尿病の悪化による病死」、
加藤さん事件を「具体的な暴行の様子が不明で、立証は不十分」と訴えた。
公判中、弁護側の証拠請求が却下された際、尹被告が長いすから突然離席し、
法廷中央の証言台に頭をぶつけ、床に倒れた。その後も尹被告は
「検察は証拠を出せ」と日本語で発言するなど、約10分間、不規則な言動を繰り返した。