10/02/25 19:42:13
【独立開業したフリーター】某本で行政書士のことを、こう表現していたことを知り
俺は、ある一人の行政書士を思い出した
数年前、俺が大学生の頃、暇つぶしで短期バイトをしていた職場で、いつも怒られてばかりの
さえない30代の男がいた。そいつは休憩時間になると、毎回一人で寂しく漫画を読みふけって
いた。俺はその人に興味を持ち、話しかけてみると読んでいた漫画は「カバチタレ」
もっと話を聞いてみると、彼は高校卒業後からニート、フリーターを繰り返していて「カバチタレ」
を見て自分にはこれだ!と思い立ち、高卒なりに頑張って行政書士取得したそうです
まずは親を安心させたいと思い、行政書士資格をアピールして求人に応募しまくったようですが
行政書士資格を評価してくれる企業はどこにも無く、結果は散々
彼は危機感を感じ、思い切って行政書士で独立開業したそうです。しかし仕事の依頼は全然無く
会費払うだけで赤字状態。だからやむを得なくバイト生活を再開しているとのこと
そして彼は言っていました「行政書士の肩書きを捨ててしまうと今までと同じになってしまう」
続けてこうも言いました「でも会費払う分、昔のフリーター時代より金銭的に厳しい・・」と
あれから月日が流れ、俺は大学を卒業し某士業法人に就職した。仕事柄おれは、あの時の彼が
どうなったのか?と、ふと思い出す時がある。ある日、俺が外出先へ行く途中、とある運送屋の
倉庫裏で「おい何度言えばわかるんだ!こんな簡単な事もできないのか!」と怒られている声が
聞こえてきたので、何気なく覗いてみると怒られていたのは・・・あの時の行政書士さんでした
忘れもしない。あの猫背、薄ら禿散らかした髪、遠くから見てもはっきりわかる情けない八の字眉毛
そうです。あの行政書士は職場は変わってましたが、まだバイト生活を続けていたのです
さらに残念な事に、彼はしばらくして行政書士開業約2年半にピリオドを打ち、廃業したそうです
風の噂では、彼は周囲の人に「普通のフリーターに戻りたい・・」と漏らしていたそうです
恐るべしフリーターよりも貧乏な【独立開業したフリーター】行政書士
"独立開業したフリーター"このフレーズを聞くたびに、俺はあの行政書士さんを思い出す