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強いトビほど巣を飾る、スペイン研究
2011年01月22日 15:57 発信地:ワシントンD.C./米国
【1月22日 AFP】強いトビほど巣を白いビニール片で飾る傾向があるとの研究結果を、
スペインの研究チームが20日、発表した。
スペイン科学研究高等会議(Spanish National Research Council、CSIC)のフリオ・ブラス
(Julio Blas)氏らの研究チームは、同国南部のドナナ国立公園(Donana National Park)
にあるトビの巣127個を調査した。その結果、強いトビほど、自らの力を誇示するために
白いビニール片で巣を飾り立てることがわかった。
ブラス氏によると、トビが使うのはビニール片のうちの白色のものだけで、
7~12歳の繁殖可能期のトビの装飾が最も華美だった。
ブラス氏は「トビは特に白いビニール片を好む。これは人間だけでなく同類のトビたちにも
巣を見えやすくする行為だ」と述べ、「装飾の量はトビ個体の戦闘力を示している」と説明する。
ビニール片による巣の装飾が始まるのはメスが卵を産み付ける20日前ごろから。
トビは縄張り意識が高く、巣をビニール片で装飾した結果、トビ同士の争いが増えるという。
白いビニール片を最も多く巣に飾るトビは「他のトビの侵入を撃退する能力の高いトビ」だった。
研究チームが試しに若いトビや高齢のトビの巣に白いビニール片を設置したところ、
あまり強くないトビは、即座にビニール片を巣から取り除いた。
ブラス氏は「まるで柔道家や空手家が帯の色を使い分けるようだ。
強くない人が黒帯を締めていても、いいことはない」と語った。(c)AFP
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▽記事引用元 AFPBBNews
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