08/06/15 17:48:45 54OexZDc0
おれは来月で35になる。大学は3浪したがFランにさえ入れなかった。
今はフリーターだ。親は俺を死んだことにしている。バイト先では年下
で野球ファンの国立大学生にコキ使われている。影でバイト仲間が俺の陰口を言っているのも知ってる。
もちろん彼女などいるはずもなく、ここ数年は女性とまともな会話をした記憶もない。素人童貞だ。高校生の時好きな女の子がいたがその子は野球部のキャプテンと付き合った。それ以来女性を好きになったこともない。
そんなおれにも輝ける場所がある。スタジアムだ。拡声器1つで俺はヒ
ーローになれる。俺は最前列に陣取り、お立ち台に上れば、もうそこは
俺だけのステージだ。
何年も通ううちに仲間もできた。前のバイトが休みの日はみんなで試合
内容を予想して横断幕を作った。当日、チームは開幕3連敗を喫した。
当然、お立ち台で応援の指揮をとっていたので試合は見てないがスコア
から察するに悪かったのだろう。僕らは横断幕を掲げ、来ていた幹部ど
もに「ふざけんな」と叫んだ。観客の目線が背中に突き刺さるのが分か
った。そこにいた観客全ての上に立ち、さらに高学歴どもを罵倒してい
るという現実は僕に快感に似た感覚をもたらした。
今週末も僕はスタジアムに行く。僕の存在意義はそこにしかないから...
WE ARE 劣頭 WE ARE 劣頭