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上田耕一郎の60年代前半の核問題への見解の要約
日共の理論機関誌「前衛」1962.10月号に、上田耕一郎論文「2つの平和大会と修正主義理論」が発表されている。
上耕は、同論文で、当時のソ連核実験を擁護し次のように是認している。
概要「社会主義国の軍事政策は、平和と独立をめざす系統的な『平和政策』の一部分であり、ソ連が防衛のための核実験をおこなうことは当然であり、
世界大戦の勃発を阻止するための不可欠の措置にほかならない。社会主義の軍事力は、人類の生存のための最低限の物質的保障なのである。
社会主義の防衛的軍事力は、帝国主義の侵略的軍事力に対抗するために必要なかぎり、ひきつづき発展させられなければならない」。
岩間正男参議院議員(当時、日本共産党所属)は1964年10月30日の参議院予算委員会において
中国の核実験について「(略)このたびの核実験によって少なくとも次のような大きな変化が起こっております。
(略)世界の四分の一の人口を持つ社会主義中国が核保有国になったことは、世界平和のために大きな力となっている
。元来、社会主義国の核保有は帝国主義国のそれとは根本的にその性格を異にし、常に戦争に対する平和の力として大きく作用しているのであります。(略)」と発言をしている(出展:国会議事録)。