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しかし、川上徹が2007年に『素描・1960年代』を刊行しそこで民青
本部メンバーは実際に分派とみられる諸活動をしていることを明ら
かにした。それを読んだ油井喜夫は、『査問』刊行直後の1998年1月
20日付『赤旗』紙上での批判が分派の事実関係については正しいも
のであったこと、川上ら民青本部グループが自分たち民青地方組織
の新日和見主義事件連座者にも三十五年間分派の事実を秘匿してい
たことに衝撃を受け、2008年『実相 日本共産党の査問事件』を刊
行し、新日和見主義事件をめぐる動きは新たな段階に入った。油井
は「解放区=民青会館は程度の悪い不満分子の巣窟にすら見える。
共産党に指導上の問題や、実情からかけ離れた六中総決議もあった。
しかしこころ派分派も民青をおかしくしたと言えないか?」(p239)
と川上らを強く批判している。
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