06/06/18 03:46:35
■「ハードワーク 低賃金で働くということ」(東洋経済新報社)
経済効率を最優先させたサッチャー改革は、何をもたらしたのか。
雇用環境の悪化で苦悩する低賃金労働者たちの悲劇を、
英ガーディアン紙の辣腕女性記者が綴った衝撃のルポ。
コメント:
サッチャー路線を模倣した小泉竹中路線というのは格差社会化によって、
勝ち組・富裕層が負け組・低所得者層を安い労働力として使うことで
経済を牽引するモデル。この路線は、格差社会とリスクの個人化
(リスクは組織や社会が負うのではなく、立場が弱い個人に負わせる) を加速させる。
これに対して、「第三の道」(新しい社会民主主義)は、
活力があり自由にチャレンジすることができ、かつ失敗したときの
セーフティネットがきちんと保障されている社会、
機会の平等が保障されている社会、
不公正な格差については是正された社会を目指す。
「左派の根底にあるのは、出自や階層によって
人生における成功の機会が限定されることのない社会を作るという信念である。
結果の平等までは約束しないが、
機会の平等を阻んでいる障壁は政府の力で排除するというのが
現代における左派の基本的目標である」(山口二郎氏・北大教授)
自公(「保守カルト」連合)が目指しているのは
「1%の強者・特権層による強者・特権層のための格差社会」
「1%の富裕層が富の90%以上を支配する格差社会」
「階層が固定化したアンフェアな社会」である。
対抗勢力(「社民リベラル」連合)は「弱者や異質な者と共に共生できる社会。
他者の価値観やライフスタイルに寛容な社会」
「透明かつ公正な社会、機会均等が確保されたフェアな社会」
という社会観に結集すべきではないか。
「保守カルト」党vs「社民リベラル」党の二大政党制へ