古文漢文スレ Part32at KOURI
古文漢文スレ Part32 - 暇つぶし2ch391:大学への名無しさん
11/05/08 23:56:18.40 sPCXXNLH0
【はじてい文法の間違い4-1】
p.134
「例文のように、「の」の下に「、」があったら、ほとんど「1主格(~が)」

か「3同格(~で)」の用法です。「の、がで(かい)」(脳天がでかい)と言

って覚えましょう(笑)!」

「ほとんど」と言ってますが、これに当てはまらない例は多い。
以下全て源氏物語の例。
・わりなう古めきたる鏡台[の]、唐櫛笥、掻上の箱など取り出でたり。<連体修飾>
・げに、常よりも好みととのへたる車ども[の]、我も我もと乗りこぼれたる下簾の隙間どもも、<連体修飾>
・いたうわづらひたまひし人[の]、御なごりゆゆしう、<連体修飾>
・殿の舞姫は、惟光朝臣[の]、津の守にて左京大夫かけたるむすめ、容貌などいとをかしげなる聞こえあるを召す。<連体修飾>
・菊の露をかこち寄せなどやう[の]、つきなき営みにあはせ、<連体修飾>
・「紀伊守にて親しく仕うまつる人[の]、中川のわたりなる家なむ、このごろ水櫃き入れて、涼しき蔭にはべる」<連体修飾>

【はじてい文法の間違い4-2】
句読点ってのは,古文の原文にはついていないんだ.大学の先生や校注者が自分の判断でつけるもの.
だから人によって大きく異なるし(旧版と新版とで異なることも),それを文法の識別の根拠にはなかなかできないのです
(すぐ後で述べる「例の、」っていうやつは、例外的に読点が識別に役立つ。これは半ば慣用句化してるからね。大体比喩を表す).
望月本にも、句読点で判別するのは乱暴で危険ということが書いてある。

あと、「例の、」っていうのがよく入試で出てくるけど、これはほとんどの場合比喩(一応文脈で確かめてね)。
意味は「いつものように」。これも富井式「脳天がでかい」にあてはまらないよ





次ページ
続きを表示
1を表示
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch