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p.60「る・らる」の意味判別
はじていでは、「~に」や「~を」があると、「る・らる」は「受身」の意味になるとしている。
①「~に」があるからといって、必ずしも受身とは限らないのだが、それはまあいい。「~を」があるとなぜ受身なのか?謎。
②「~に」が書いてなくても(省略されていても)、「る・らる」が受身になることはいくらでもある。土屋の古文公式でも、一番最初の項目で注意してある。
例1:はじめはゆゆしくはやりたちたりけれども、終にいだしぬか【れ】にけり。(十訓抄)
用言の上に「~に」も「~を」も無いが、この「れ」は受身。これは実際に入試に出ました(龍谷大)。
例2:かの典薬のすけは蹴【られ】たりしを病にて死にけり。
用言の上に「~に」も「~を」も無いが、この「られ」は受身。日栄社の新・古典文法ノートの問題。