11/04/05 02:56:03.86 LuD8mRx20
>藤田の記号式読解を 「劣化」 させたのが出口方式
ワロタ。。。
ここで出口批評を自分なりに述べてみることをお許しいただきたい。
まあ、このスレで出口が不評だということは、ここでカキコしてる人たちはそれなりに批評眼がある人たちなのだろう。
私は現代文という科目の持つ素晴らしい価値に改めて気づいた人間だが、最近出口の参考書には否定的な印象、考えを持つようになった。
出口は巷でカリスマ現代文講師と呼ばれるらしいが、自分にとっては甚だ疑問だ。
まず、本をザッとめくっての印象だが、出口の本は解説に精緻さがない。つまり解説が大雑把すぎるのが気になる。
それはつまり、出口の参考書をやっても自分の思考は緻密なものにはならない、ということ。
その点でいえば河合の「アクセス」2冊の方が断然遥かに優れている。
また、出口の専門である日本近代文学を中心に問題文が選定されていて偏りが著しい。
それはつまり著者好みの問題文が中心に(=自己満足的に)選ばれているということであって、その本に取り組む受験生のその後のことは全く考慮に入っておらず、非常に自分勝手さ・身勝手さがうかがえる構成となっている。
しかも文章が古く、現在の入試のトレンドから全くずれていると言わざるを得ない。いわば、受験生は近年の学問研究によって乗り越えられた化石のような文章を読まされるわけだ。
そして何より、自分が開発した「解法」なるものを神格化・絶対化しつつそれを誇示しているように見受けられるのがウザい。
そもそも受験現代文の世界に一般的かつ普遍的な「解法」なるものなど存在しない、というのが私の考えで、
そんなのは各予備校講師が自らの経験に基づき帰納的に導き出しているにすぎない。
そういう「解法公式」で脳をガチガチに固めてしまうと問題文を読んでいくときの思考の柔軟さが失われるのは明らかだ。まさに自殺行為。
しかも難関大をはじめとする記述式現代文問題が出口の「解法公式」なんかでしっかり解けることができるのか、甚だ疑問である。
仮に出口の参考書が使えるとすれば、「論理が重要だ」と謳っている最初のオリエンテーション的・心構え的な部分だけだろう。