11/01/07 23:09:32 Y+8EH/CY0
中将は陸奥国での朝日の君との幸せな日々の中で、うかうかと母のことを忘れていた。
その母が夢に現れて、ひどく申し訳なく思い、あわてて都へ旅立つことにしたのだと(いう推測も十分成り立つ)
そうなると、「もう一度母に会って、何も告げずに都を出てしまった不孝をわびたい」
と中将は思っているにしても、それは夢を見て以来のことで、「としごろ」どころか、ここ数日のことでしかない。
長年思い続けていたのか、そうでなかったのか、確定する決め手は本文のどこを探してもない。
河合の解説より抜粋