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大学入試:37歳上田さん、医学部合格 がんで父妹失い決意、製薬会社辞職し /徳島
父親と妹をがんで失ったのを機に医師を志し、大企業の研究員を辞めた上田浩之さん(37)=徳島市北田宮3=が、
今春の入試で徳島大医学部に合格した。4月から念願の医師への一歩を踏み出す。
兵庫県出身。京大農学部で新しいバイオテクノロジーに触れ、大学院を経て97年、大塚製薬に入社。約12年間、
新薬の安全性評価に携わった。
5人家族だったが、父俊雄さん(当時62歳)が00年、すい臓がんで死去。07年には、1歳違いの妹珠子さんが33歳の
若さで子宮がんのため亡くなった。珠子さんは前年2人目の子どもを出産、この時の検査でがんが見つかった。末期の
状態で手の施しようがなかったという。
上田さんにとってただ一人の妹。見舞いに行っては励まし、体をさすった。「足が良くなったよ。ありがとう」。帰宅後に
届いたメールを今でも覚えている。激痛に苦しむ珠子さんにマッサージすることしかできない歯がゆさ。医師への転身を
漠然と描いた。08年に医師の妻・由佳さん(34)と結婚。助言を得て、医師になろうと覚悟を決めた。
08年12月に大塚を退社。予備校では高校生らと机を並べて猛勉強した。受験勉強のさなかに長女が生まれた。
「禁酒中だったが、その日だけはビールで乾杯した」
3月10日の合格発表日、インターネットで結果を見た友人や元同僚から祝福の電話やメールが殺到した。「ホッとした」と
口にしながらも、決意の言葉は力強い。「がん治療をテーマにしたい。生きる勇気を与えられるような、優しい医師に
なりたいんです」【井上卓也】
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