09/10/18 13:51:43 DT/bqMY10
はっきり言って、これはどの参考書でも同じでしょう。第一手として何をするか、
はどの本にも書いてあるのですが、受験生にとっては、「それを思いつかないから
苦労してるんじゃないかー」と叫びたくなるようなのばかりだと思いますよ。
だから、この会議室のずっと下の方で書いたのですが、模範解答の"着眼点"はせっ
せと覚えることにして、「問題を見た時に、どこに注目して、どういう方針を立て
れば問題というものは解けるのか」に関しては、「自分なりのコツ」がつかめるま
で、頭を使って頑張るしかないと思っています。
世にあふれる「詳しい」「分かりやすい」をうたった参考書は、ほとんどが「解答
の行間を埋めてある」というだけです。
それよりも、一番知りたいのは、初見の問題に対してどういう姿勢で取り組むか、
なのです。その問題を解けてしまった人が、「こうしたら解けるよ」ということを
いくら親切に示してくれても、「なぜそれを思いつくのか」という疑問は解決さ
れません。
もしそれに答えてくれる「これいいよ」っていう参考書が存在するのなら、ぜひ教
えて欲しいです。
SEG出版の「闘う50題」とか、「理系への数学」という雑誌が、
「問題の背景」や「出題者の意図」「問題の裏に潜む本質的なこと」に配慮して
解説をつけてくれていて、「なぜそれを思いつくのか」に答えてくれる参考書
の候補ではないかと思っているのですが。
ちなみに、大数の解説や、学コンを応募するともらえる「解説プリント」にも、
その手のことは意識されていると思います。
実際には、標準レベルの問題では、ほとんどが「そうするのが定石だから」という
理由をつけられてしまって、解決してしまうし、それで普通の問題ならどれでも
解けるので、まずはその段階を目指すのが先決だと強調している所以です。
しかし、その一段階上のレベルを目指す人には、上記の関門は避けては通れないと
思います。