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数年前、文春か新潮の新春特別号で読んだコラム。
「私は犬を飼っている。純血種などではなく、知り合いから譲り受けた
どうということのない雑種だ。
私は彼との散歩を日課とし、かけがえのない時間を共有している。
彼はすこぶる賢く、飼い主の言い付けを必ず守る。そんな彼との
お気に入りの遊びは、公園でリードを外して自由に走らせること。
自由を謳歌する犬は良いものだ。
だが、時折、そんな我々に水を注すような人々が現れるのだ。
それは、私と同じく公園で犬を散歩をさせている、飼い主連中である。
無遠慮な視線を投げかけるだけならまだしも、あまつさえ苦言を
呈してくる輩まで現れる始末。
きっと彼らの犬は躾ができていなく、リードも外せない有り様だから
私達に嫉妬しているのだ。賢い私の犬を妬んでいるのだ。プギャーwww
これからも、彼らに見せつけるように犬のリード外します、ザマァw」
最後のテンションは、腑煮えくりかえった私の目にそう見えただけだが。
これからも見せつけてやる、とはハッキリ書かれていた。
私の叔父は、犬の散歩をしていた時に、ノーリードの秋田犬との喧嘩に
巻き込まれ、寝たきりになって亡くなった。
言葉も覚束無い状態で、病院のベッドで私の成人式の写真を見せたら
オイオイと声を上げて泣いていたそうだ。
それを思い出して、凄く悲しい気持ちになった。