11/02/21 20:17:26.61 Tr2xvpIa
>>928に補足してあげるけど、「ただのアイドルのプロモーションビデオ」とはまさにこういうものだ、と表現してるからあのPVはすごいのよ。蜷川さん自身はたぶん気付いてないけど
メディアと資本主義が結び付いた消費社会の到来は、商品の価値は生産過程にあるのではなくて、消費過程にあるという考えをもたらしたの
あらゆるものの価値は、消費される過程でのもの同士の記号化された差異でしかない、という考えね
芸術だとデュシャンのレディ・メイドとか思い浮かべるといいよ
アイドルに限らず芸能界もまさにそうで、彼らの価値はそこで演じられる様々な差異化されたイメージによって決定されるわけ
彼らが他の人間と比べてどのようなイメージを持っているか、どのような位置づけをされているか、が決定的に重要になる。つまり差異化された商品として消費されていく
ヘビロテPVは、商品としてのアイドルをウインドウショッピングのようにお菓子やものと並列させて、近代消費社会の有様を描ききったからすごいと評価しているのよ