11/08/25 12:13:00.17 wH3rb5030
保坂祐樹はなかなかいないタイプのピッチャー
全力で投げて125kmくらいのスピードの球を投げる投手はそういない。
140kmオーバーの球を投げる投手が125kmのストレートを投げたら
それはいわゆる棒球(死んだ球)だが、保坂はキレのある生きた125km
を投げられる。球のキレとは、つまりボールがリリースされてからキャッチャー
に届く間でのボールの回転数(スピンの量)である。
スピードボールが投げられるピッチャーが125kmを投げようとすると
どうしても腕の振りや、リリースの際のボールを指先で弾く瞬間に手加減
しなければいけない。それがスピンの量を減らすことになり、死んだ球になる。
保坂の場合は球速は足りないが、十分にスピンのかかったボールが行くために
キレのあるストレートになり、打てそうで打てないということになる。
もちろん、彼のコントロールの良さや、大きな変化球もこのストレートを
より効果的なものにしている。
ピッチングマシーンで140kmオーバーのボールを打つ練習はしても、
125kmのストレートを打つ練習を真剣にしないでしょ。
今の高校生投手には珍しいタイプであることが、打てそうで打てない
保坂の秘密です。(左腕であることも非常に大きなメリット。あれで
右だったらバッティングピッチャーです)