11/02/08 20:57:58 28Z8tLFY0
>>328
明徳野球部が好きという同僚が何人もいる。
もちろん他校と比較しての話しでなく、
甲子園に出れば応援するということなのだが。
とかく県内の子供が少ないだの野球留学だの言われ、
県民的な盛り上がりを受けにくいのだが、
私の周りではまあまあ人気チームなのだ。
高校野球は選手としての顔で見られがちで、
特に明徳の場合は全寮制で立地的にも外との関わりが少ないため、
よりその傾向が強くなる。
しかし、取材を通して彼らの生活、野球に懸ける思いに触れるうちに、
選手ではなく高校生としての素顔を垣間見るのだ。
スポーツ強豪校。堅固な意志や覚悟を持つ、「強」のイメージがあるが、
決してそうでない。
親元を離れた集団生活に、多くが「最初は寂しかった」と言う。
その表情にはあどけなさが残る。
携帯電話を持たず、テレビの中の情報も多くはない。
青春の3年間を野球にささげた生活は「純粋」だ。
県外からやって来て、高知の空気に疎外感を
「まったく感じないといえば嘘になる」とある選手は言う。
しかし一方で、見ず知らずの観客から「今後の参考に」と、
試合中のプレーを撮影した連続写真をもらったこともあるという。
「県内にも僕たちを応援してくれる人はたくさんいる。
うれしかった。頑張ろうって思える」
3年ぶりのセンバツ出場が決まった。
発表の日、無邪気に喜ぶ子供たちの姿が印象に残っている。
県内だ県外だは関係ない。
一意専心努力したからこそ、この瞬間があった。
高知県代表としての彼らを応援したい。