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雑草魂で 約束通り夢舞台早実3年 菅井夏樹一塁手
「頼むぞ」。ベンチから乗りだし、自分に代わって打席に立った内田聖人に声を上げた。
3点を追う七回、代打を送られた悔しさより、追いついてほしい気持ちが強かった。
「もっと甲子園で試合をしたい」小学5年まで、兵庫県西宮市の軟式野球チームに所属。夏休みは連日、自転車で友人と甲子園に出かけた。
父の転勤で東京に引っ越すとき、新大阪駅のホームで、見送りに来たチームメートに「選手として甲子園に帰ってくる」と誓った。
約束を果たすべく、一般入試で早実へ進学した。野球部員の約8割はスポーツ推薦で集まった選手で実力差は歴然としていた。
「雑草魂ではい上がろう」。全体練習後も約2時間学校に残ってバットを振り続け、西東京大会の後、初めて背番号「3」が与えられた。
名門・早実のレギュラーとして戻ってきた甲子園。宿舎には、毎晩のように昔のチームメートや幼なじみが激励にやって来た。
チームは、内田の適時打で、一時2点差に迫ったが、直後に突き放され力尽きた。「力になれなくて悔しい」と涙をぬぐった後、
「最初は、自分がグラウンドに立つなんて想像できなかった。約束通り、甲子園に戻ってこられて幸せ」と笑顔を見せた。
(2010年8月18日 読売新聞)
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8割スポーツ推薦の部員のなか、一般入試でレギュラー獲得ってかなり偉いな。