11/10/10 08:21:37.19 JguUFnFo
「一式作るには足りないね」
工房の爺さんは声を揃えて言った。 今この素材からつくれるのは胴と腰だけらしい。
さらにもう一つ問題があるのは……
「尻尾……ですか?」
「ああ、そいつを丸ごと『レウスガード』というガンナー用の装備にするんだが」
そう言って爺さんは俺にレウスガードの必要素材のメモを渡した。
「でも俺ガンナーですよ?」
「それなら今度は剣で行くんだな、大剣買うかい?」
大剣なんて使ったことが無かった。
995:名無しさん@お腹いっぱい。
11/10/10 08:23:26.23 JguUFnFo
「それならホラ、剣士のお友達を連れていって尻尾を切断してもらえばいいじゃないか?」
「それが一番ですかねーやっぱ」 俺はゼニーの亡者に毒弾の如き視線を撃ちこみながらそう呟く。
「まあ、とりあえず腕装備は保留にして他の素材を集めてきます。 街へ行く前にもう少し装備を整えたいし」
「おう、それならリオレイアから取れる素材で新しいボウガンも作れるからな」
新しいボウガン! 俄然やる気がでてきましたよー!
村長に一旦別れを告げると、今度は村長の所へ向かった。
996:名無しさん@お腹いっぱい。
11/10/10 08:28:41.01 JguUFnFo
「村長さん、今依頼は来てますか?」
「場所が変わるが、火山での火竜の討伐の依頼が来ておる」
村長さんは俺に受注書を見せてくれた。
……報酬金は前回と同じか、リオレウスの動きは前回かなり調べたし、今回はそれほど苦戦しないかもしれない。
「その下の細かい文字なんじゃが……ヌシに読めるか?」
受注書の下にはなにやら細かい文字で依頼主の「声」が書かれている。
しかし、さらにその下。
「……留学中のハンターが同行? 武器は……すらっしゅあっくす?」
997:名無しさん@お腹いっぱい。
11/10/10 08:30:04.12 JguUFnFo
すらっしゅあっくす……スラッシュアックス? アックス「斧」…剣士か!
「えーっと、留学ハンターってなんですか?」
「聞いたことがありますわ。自分の村の専属ハンターを1名遠い地方に送って、腕を磨かせようということです」
「遠征みたいなものですかね? それから『スラッシュアックス』って?」
「その目で見たほうが早いですわ……おほほ」
……とにかくリオレウスの討伐依頼があるのなら受注するしかない!
身支度を整えると、俺はすぐに火山へ出発した。
いざ火山へ、それからその留学ハンターとやらに尻尾を切断してもらおう……なんてね。
ベースキャンプにて待っていたのは、見たことのない防具に、見たことのない武器を背負った女性だった。
998:名無しさん@お腹いっぱい。
11/10/10 08:38:21.34 GHA6YJsk
長文もいいが次スレ頼むぞ
999:名無しさん@お腹いっぱい。
11/10/10 08:42:12.47 GHA6YJsk
次スレ立てといてね
1000:名無しさん@お腹いっぱい。
11/10/10 08:43:59.45 8+q3AVNL
終了
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