10/08/19 19:16:16 9k9z1ztt0
昔むかし、あるところに、大きな大きな木が生えておりました。
その木の名前は酩酊木、
大木にもかかわらず、その枝はしなやかで葉はみずみずしく、他のどんな木よりも元気で、
さらに成長しようとグングン枝葉を伸ばしておりました。
酩酊木にはたくさんの木登り豚が住んでおりました。
彼らは昼間は近くの餌場へ出かけ、たくさん食べて帰ってきます。夜は酩酊木に登りぐっすりと
眠るのでした。
木登り豚は木の上からたくさんのウンチを落とします。酩酊木はそのウンチを栄養にして元気に成長しているのです。
ある年の春のことでした。
一部の木登り豚は異変に気がつきました。
いつもの春よりも、餌の増え方がほんの少し少ないのです。
ある豚は、餌場でこんな話を聞いてきました。
「うちは自社豚舎を中国に作ったのです。ここの餌は中国豚にあげるから、もうすぐ派遣は不要になりますよ。」
聡明な豚たちはすぐに全てを理解しました。
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→派遣の時代の終わりが始まったのだ← と、
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若くて優秀で、やる気のある豚たちはすぐに酩酊木を見限りました。
彼らはそれぞれに行く先を見つけ、遠く見知らぬ土地へ旅立ってしまい、二度と帰ってきませんでした。
中年のメタボ豚ばかりが酩酊木の元に取り残されました。
彼らは怠惰で欲深で大食いで、いつもイライラしている困った連中でした。
メタボ豚たちは他の豚が減ったこと、餌が減ってきたことには気がつきましたが、別になんにも行動は起こしませんでした。
考えるなんてめんどくさかったし、行動を起こすのはもっとめんどくさかったのです。
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