11/05/22 22:08:49.51 0
【タイトル】不明
【作者名】 北ナントカれい子？（れい子のれいも漢字でしたがどういう字だったか分かりません）
【読んだ時期】たぶんここ１０年以内
【掲載誌または単行本】厚手のレディコミ誌
【作品の内容】
読み切りの短編で昭和１０年代の日本、主人公は若い画家。
ふとしたことから一人の少年と仲良くなる。
その少年の父親は出征していたが戦死し、悲しみをこらえて遺骨の箱を抱く少年の姿を主人公は絵にして展覧会に出品する。
主人公は戦争で父親を失った少年の言葉にすることが許されない悲しみを描いたつもりだったけれども、
その思惑に反し、絵は模範的な銃後の遺族を描いたものとして評価され、主人公は軍国画家としてもてはやされるようになる。
主人公のライバルに上昇志向の強い画家がいて、なんとか主人公のように時流に乗ろうとするけれど、
耽美的な画風が軍国的なモチーフと合わず、いくら時勢に合わせた絵を描こうとしてもうまくいかない。
やがて戦争が激しくなってモデルとなった少年は空襲で死に敗戦。
ライバルの画家は今度こそ時流に乗ろうとＧＨＱに自分を売り込み、主人公を戦犯に仕立てようと画策する。
結局そのもくろみは失敗したけれど、自分の画家としての戦争責任を感じていた主人公は画壇を去る。
【その他覚えている事、また自己解決のためにやったこと】
全体としてはシリアスな作品でしたが、ライバルのかたき役の画家はコミカルに描かれていました。
コミックスに収録されていたらもう一度読みたいのですが、ご存じの方ありましたらよろしくお願いいたします。