11/01/25 22:45:32 0
>>77
(今回は「元の世界」の話です。つまり鼎も実虎も出てきません)
別の時間で生きていたことを司馬に語るリサ。
手稿と鼎の体から生きている予想はついてたと応える司馬は、
鼎が実虎を助けるために契約者になったことを告げる。
鼎が「こちら側」にいたことを悟ったリサは、自分をどうしたいのかと司馬に問う。
組織よりも早くリサをみつけ、こうしたかった、と、リサの頭に銃を突きつける。
リサは動じることなく司馬に自分と鼎が司馬同様作られた存在であることをしっていたのねと問う(問うというか断言な感じです)
鼎はリサの体組織を元に作られた。
鼎が自分を人間と思い込んでいたから、それをかなえたかったとリサはう。
銃を捨て、リサにつかみかかり、自分を取り巻くものに目を向けたことがあるのかと憤る司馬。
鼎は素性を知らずに生きていたのだから全てすてる必要はなかったはずだと。
リサはただの母親になりたかった、忘れたかった、自分が人ではないと信じたくなかったと応える。
自分がやり直したかったように、司馬はリサのことをなかったことにしたいだけだと告げるリサ。
激昂した司馬はリサのくびを折ってしまう。
俺が君を赦していたと?と尋ねる司馬。
あなたじゃないからわからないわと応えるとリサは動かなくなった。
動かなくなったリサを見つめ、赦したわけではないが、この10年は人間のような日々をすごせたこと、リサの事をわすれつつあったことを告げる司馬。
リサの体から黒いものがあふれ始め、世界が変容し始める。
鼎がリサの過ちを背負って生きていたこと、リサへの憎悪を思い出してしまったこと、それでもつかの間は忘れられていたこと。
黒くなってゆく世界を見つめながら司馬はつぶやく。
リサが突き放した現実は誰かの幸福の形でもあった。それをリサにもみせてやりたかった。けれど…
暗転し、いつか、どこかの風景。
泣きじゃくるクラウディアと、明日記憶を消されて、おいていくことになることを詫びる司馬で、以下次号。