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離宮へ向かうベロニカを見送る侍女、カルロ達。
その別れの場で、モストンは「何物にも囚われる事なく自由に生きてほしい」と彼女に告げる。
馬車の中で自由とは何かと考えるベロニカ。
ベロニカが旅立った後、モストンとカルロの会話。
「あの子の人生は苛烈だ。残酷と言うべきか。苦しいと思った時にはもう終わる」
意味深な言葉を呟くモストン。カルロは真意を尋ねるが、モストンは答えない。
そこで冬の日に死んだ仔ギツネの話題を出すモストン。
「あの時、仔ギツネに手を差し伸べる道もあった。酷な運命であったのだとしても、出会った瞬間に運命を変える選択肢が生まれた。それを憶えておいてほしい」
それは教会の教えに背く言葉だった。
カルロはこれから先、ベロニカのために教会に背くという選択肢が生まれるのではないかと考えるが、
自分は神と精霊にすべてを捧げた身であり、それはありえないとすぐに打ち消す。