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七美を抱きしめ、「おまえの言うことだけはいつも信じてる」
「お前この間言ったろ?『大丈夫』って」
「なあ知ってる?おまえオレの方位磁石だ」
と涙を浮かべながら話す矢野
―どうして、いつから忘れることができたのだろう
―いつもいたのに
―いつも大事な気持ちをおしえてくれたのに
―いとしくて、いとしくて、壊したくない気持ちを
山本母が倒れた日の回想シーン
病院にかけつけた矢野が、呆然とする有里を抱きしめ
「大丈夫、ついててやるから大丈夫」と言う
―あの日から
―オフクロの代わりに、奈々の代わりに、
―罪から逃れるために、償いをするために、自分を許すために・・・
―バカだな、オレ
―本当はただずっと、ずっと
―オレが欲しかった言葉を言っただけだったんだな、高橋
山本母を看取る有里と矢野
「頼む、お前にオレと同じ思いさせたくない」
「言いたいこといってやれ」と矢野は有里に言う
「もう少しでお父さん来るから・・・」
「お母さん、私愛し方下手で、ごめんなさい」と涙しながら母に言葉をかける有里
そこへ父が現れ、矢野は病室を出る