地震 噴火 津波 豪雨 大雪 雷 の アレ 42at GAYSALOON
地震 噴火 津波 豪雨 大雪 雷 の アレ 42 - 暇つぶし2ch798:陽気な名無しさん
11/04/04 21:27:10.79 Otr2hcfe0
家族8人、私だけ生き残った がれきの自宅 思い出探し

自宅のがれきの中から家族旅行の写真を見つけた美咲さん。「両親が忙しい中、連れて行ってくれた」=2日、気仙沼市波路上杉ノ下


 東日本大震災で宮城県気仙沼市波路上杉ノ下の本吉響高3年三浦美咲さん(17)は両親と2人の妹ら7人の家族を失った。一家で残ったのは自分だけ。
海岸に近い自宅は津波に流された。市内の親戚宅で生活しながら、思い出の物を探しにがれきと化した家に通う。悲しみの底から3週間余り。「前を向こう」と自分に言い聞かせている。

 両親は芳弘さん(43)と美江子さん(41)で、妹は階上中3年美穂さん(15)と幼稚園に通っていた美輝ちゃん(6)。祖父(74)と祖母(72)、曽祖母(93)も一緒に暮らしていた。
 3月11日の地震の時、美咲さんは市内のショッピングセンターにいて津波の被害を受けなかった。父ら5人は在宅していた可能性が高い。美輝ちゃんを幼稚園に迎えに行っていたという母の車も近くで発見された。
 揺れが来て津波に襲われるまでの短い間、携帯電話で母とメールを交わした。「(自分は)大丈夫」と送った。「どこにいたの?」と返ってきた。ショッピングセンターにいたことを伝えた。それきりになった。
 家族全員が津波にのまれたらしいと聞かされた。自分がおかしくなるぐらい泣いた。伯母(47)の家に身を寄せた。数日後、妹の美穂さんが遺体で見つかった。6人は安否が分からない。
 自宅に行った。跡形もない。周りの家も木くずになっていた。
 写真が見つかった。母と妹と一緒に滑り台で遊んでいる。昨年、家族で牧場に行った時の1枚だ。
 両親の婚約指輪、妹のランドセルもあった。母のブレスレットは手首に巻いた。涙が込み上げる。思い出がよみがえる。
 父はイチゴ農家。「家を継いでくれ」とよく言われた。管理栄養士になる夢があり、渋った。「妹が跡取りになればいい」。手伝いを頼まれても断った。「お父さん、ごめん」と謝る。
 母は料理が上手だ。でも、照れくさくて「おいしい」と言えなかった。「素直に伝えれば良かった」と悔やむ。最後のメールは消さないでいる。
 美輝ちゃんは、美咲さんに懐いてそばを離れなかった。「みーちゃん」と呼ぶ声が聞こえる。
 美穂さんとはささいなことでけんかした。「受験生なんだから勉強しなさい」としかることもあった。自分と同じ高校を受けた。被災後に合格発表があった。後輩になっていた。
 21日に火葬した。翌日に中学校の卒業式があった。代理で卒業証書を受け取った。
 伯母さんは温かくしてくれる。友達は励ましの言葉を掛けてくれる。
 カレンダーは4月になった。
 「もう泣きません。家族に顔向けできないから」(佐藤夏樹)


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