10/01/17 19:11:03 HJRl8ELW
「あまり俺を煽るな」
親指に力を入れ、陰核を潰すように強くこする。それから、陰唇に咥えさせる指をもう一本増やし、蕩けそうな彼女の内側を散々に掻き乱す。
「あ、あ……んっ……」
余裕のない喘ぎ声が室内に水音ともに響く。
「むね、しげ……っ」
やがて誾千代の身体が一度大きくはねると、緊張がとけたように弛緩してゆく。一気にあふれ出した蜜を啜ってから、宗茂は立ち上がる。
着物を脱ぐ手間すら惜しまれて、合わせ目を緩めて、下半身だけをさらす。そうして、まだ荒い呼吸を繰り返す妻の唇を吸いながら、屹立していた己のもので彼女の身体を貫く。
「……ん」
ゆっくりと味わうように律動しながら、唇を首筋や鎖骨、胸元へと落とす。やはり固いままの頂を舌先で潰すように舐れば、あまりに快いのか、身体が揺れる。
執拗に同じ場所を愛撫し続ければ、誾千代は自身の指を噛んで懸命になにかを耐えようとした。彼女の腕を掴んで引き剥がし、瞳と瞳を合わせる。
「我慢するな」
「だ、だが」
「蕩けておかしくなりそうなのは、俺も同じだ」
誾千代が恥ずかしそうに目を伏せる。
長いまつげの艶やかさに、眩暈すら覚えた。誤魔化すように、宗茂は彼女の耳を甘噛みする。そして、囁く。
「二度と俺から離れられぬ身体になってみるか?」
じつのところ、宗茂は離縁状にひどく腹を立てていた。
もとを糺せば宗茂にも一因はある。それは認めよう。だが、誰が吹き込んだかは知らぬが、自分以外のものの言を信じ、あまつさえあのような書状を書くとは―面にこそ出さぬが、とても不愉快だった。
だから、問いかけの形でありながら、宗茂は誾千代の返事に関心などない。なんと応えようとも、心はすでに決まっているのだから。
宗茂の問いに臆したように、誾千代の腰が引けた。けれど逃げることを許さず、宗茂は何度も強く彼女に腰を打ち付ける。
とうとう限界を越えたらしい誾千代があられもなく喘ぎながら啼き続けるも構わず、宗茂は欲望のままに妻を犯す。やがて一段と彼女の中が強く締まり、それにつられて精を放つ。