10/07/31 11:57:58 nTROG5CW0
―やはり開発のイメージとしてあったのは『II』なのでしょうか?
小野 そうですね。『IV』の制作が決まったときに、『III』の続編を作るという考えかたはしなかったんですよ。
じゃあ『III』は『II』の続編じゃないかというと、僕も『III』の開発チームにいましたから、
あの当時の続編はあれで正解だったと思います。みんなが「もっとストイックに」、
「もっとシビアに」という時代でしたからね。でもいまは、もう一度『II』に戻って原点回帰をして、
純粋に『II』を遊んでいた人たちが楽しめるような『II』を出してみようと。
『III』の続編を作るということは、将棋で言うところの最高峰のタイトル戦
”竜王戦”を戦うようなものだと思うんですよね。そんな難しいものをやるべきか、と。
そういう難しい将棋より、縁側でおじいちゃんと簡単に指して「おもしろいよね」と
感じてもらえるくらいの難易度に落とし込んだほうが、多くのユーザーに喜んでもらえると思ったんです。
―では、家庭用のウリは通信対戦であると?
小野 はい。通信対戦も含めた”対戦”ですね。やっぱりオンラインだけでもなくて、
オフラインであっても対戦してもらえるように、うまくプレイヤーを誘導したいな、と。
懐かしいと思って多くの人に遊んでもらっても、対戦が活性化されなかったら、
つぎへつながらないですから。格闘ゲームというジャンルをコアなものにするのではなく、
もう一度プレイヤー層を広げられれば、と思います。このまま尻すぼみじゃまずいだろう、と。
―『ストリートファイター』シリーズにとどまらず、格闘ゲームというジャンル全体のことを考えているんですね。
小野 そうですね。『IV』をきっかけに、また格闘ゲームを盛り上げていきたいですね。
『IV』で格闘ゲームというジャンルになじんでもらって、
そこからウチの別シリーズの格闘ゲームをプレイしてもらっても、
他社さんの『ギルティギア』や『鉄拳』、『バーチャファイター』などで遊んでもらってもいいと思っていますし。
とにかく格闘ゲームというジャンルを盛り上げていきたいですね。
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