作ってきた弁当をゴミ箱に叩き込みたい東方キャラ6at GAMECHARA
作ってきた弁当をゴミ箱に叩き込みたい東方キャラ6 - 暇つぶし2ch820:名無したんはエロカワイイ
11/06/10 21:43:17.95 x+gdguK10
君は鬱蒼とした墓場の花売り小屋の御前で雨宿りをしていた。
小屋はもうかれこれ十年、いや二十年は放置されているとみられる。
所々腐って穴があいていて、蜘蛛の巣がかかっている。
君は実に湿った溜息を吐きながら、こう言った。
「お腹が空いた…朝から何も食べてないからな…ひもじいなぁ、寒いなぁ。」
時刻は戌の刻、もうすっかり黒くなった空間に濡れた白が拡がる。
君は命蓮寺に行く途中で道に迷ってしまい、キツネにつままれた様な気分であった。
君の胃袋はきゅう、と小さく声を絞りあげた。
「えらく可愛い声だ。」
君の前に眠れる獅子の生まれである妖怪の女の子が現れた。
「おや、君は確か…芳香…さんだったかな。」
いつか君の会った事のある女の子であった。
見た目に似合わず品の良いカモミールの香りを漂わせている。
女の子は答える。
「あーいやぁ、名前を覚えててくれたんだね。嬉しい限りだー!」
君は答える。
「どうしたんだい?女の子がこんな時間に危ないじゃないか。」
「危ないのはおにーさんの方じゃないかな?それより君にお弁当を作ってきたんだ。道に迷ってお腹、空いているだろう?」
女の子は喉の奥でクツクツと笑いながら、唐草模様の風呂敷包みを見せた。
「どうして僕がそういう状況に置かれているとわかったんだい?」
君はいぶかしげにそう言った。
「お寺の尼さんが心配していたからね。よしんば道に迷ってお腹を空かしているんだろうと思ってね。」
-図星。感の良い女の子だ。どこかの紅白ではないが。
「せっかくだ。見せてはくれないだろうか?」


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