11/03/28 23:45:37.37 624DzMN60
美鈴 「今日はですねー。張り切って点心をいーっぱい作ってきたんですよぉ?
って、あれ? あれ……? 私のお弁当箱、どこ行っちゃったんだろ……」キョロキョロ
俺 「ん? 美鈴ちゃんのなら最後に捨てたじゃない」
美鈴 「あっ、そういえばそうでしたねぇ。あはは……え? …………えっ?」
俺 「いやー。本人の前でお弁当を捨ててみたいって願いもすぐに叶っちゃったね! おめでとう!!」
美鈴 「え? え? な、何で……? 何で私のも捨ててるんですか……? いつもはあんなに喜んでくれてるじゃ……」ジワッ
俺 「馬鹿だなー美鈴ちゃんは。今まで俺は美鈴ちゃんと『一緒にお弁当を食べる』って言ってはいたけど、
美鈴ちゃんの『作ったお弁当を食べる』とは一言も言ってなかったし、実際、今まで一口も食べてなかったじゃん?」
美鈴 「! そ、そんな……! でも……そういえば……あ……! ああぁぁ……!!」ガクッ
俺 「俺だってさ、中華料理や美鈴ちゃんの作る弁当は好きって言ったけど。
美鈴ちゃん本人が好きだ何て一言も言ってないよ? もしかして変な勘違いとかしちゃってた?」
美鈴 「っ! 酷い……! こんなのって……!! こんなのってあんまりです……!! 私はずっと……ずっと俺さんを……信じてたのに……!!」
俺 「持ち上げてから落とすのってのも一つの醍醐味だからね。美鈴ちゃんってすぐその気になるから。
でも何か美鈴ちゃんてマゾッ気ありそうだし、本当は嬉しくて泣いてるんでしょ? それ」
美鈴 「そんなわけ……! そんなわけない……じゃないですか……っ! お弁当を捨てられて嬉しい人なんて誰も……っ!!」ポロポロ
俺 「まあ別にどっちの涙でもいいんだけど。てなわけで今までありがとね。
最後に美鈴ちゃんには『今まで俺から無理矢理弁当を取り上げて道端に捨ててた』っていう犯人役やってもらうから」
美鈴 「!!」
俺 「これを聞いたら紅魔館の人達はどういう顔するかなー?
ま、とりあえず明日からは俺が正規の紅魔館門番で決定だね。楽しみ楽しみっ♪」タタタッ
美鈴 「はは……っ。私って……本当に……馬鹿だなぁ……。
一人ですぐ調子に乗って……変な勘違いまでしちゃって……。
あーあ、もうすぐ紅魔館にも居られなくなっちゃうんだろうなぁ……。
……うっ、うっ……皆さん……ごめんなさい……ごめっ……ぐすっ……ひぐっ……」ポロポロポロ