11/04/13 15:48:22.15 iY6WxVfDO
ラスク「………」
アジトから少しばかり離れた小高い丘。一際目立つ大きな木。ラスクは木に寄り掛かりながら何かを思い巡らしているような、それでいて誰かを待っているような…そんな表情だった。
(ｻﾞｯ…)
どうやら待ち人が来たようだ。無意識のうちにラスクの口唇の端が吊り上がる
ラスク「ふふっ…来たね…ハルトさん…」
ハルト「…こんな所に呼び出して…何の用だ…?」
ラスク「薄々は感づいているんだろう?…それでいて一人でのこのことやって来るなんて…ね…」
ハルト「…俺が貴様を恐れて、部下共をここに引き連れてくるとでも?…馬鹿にするな!用件を早く言え!」
ラスク「君らしいな…率直に言うよ。…四天王を降りてもらいたい。」
ハルト「何を言うかと思えば…そのような事に応じられる訳が無い…貴様は何を考えている?」
ラスク「…この十年間…僕は…ずっと組織の為に奔走してきた…功績も上げてきた…
そうだ…僕こそが四天王に相応しいはずだ…なのに!…何故君が!まだ組織に入って1年足らずの君が四天王になれるんだ!
…マラリヤさんにも気に入られてるからって調子に乗ってるのかい?君さえいなけ…」
ハルト「くだらんな…」
ラスク「…」
ハルト「認められたいなら更に功績を積めばよい。或いは直接マラリヤやサンダース将軍に上奏すれば良いではないか。
ここで俺に愚痴を言って何になる?
断っておくが、俺は一度手にした権力を捨てる積もりなどさらさら無い。
いや、俺は更に上を目指す。貴様が四天王の座が欲しいなら実力で目指せば良かろう?」
ラスク「…成る程ね…尤もな話だ。だけど…もっと簡単な方法があるよ…」
ハルト「なに?」
ラスク「ハルト…君が今ここで消えればいい!!」
ハルト「!?」