10/11/28 05:07:58 gKP18BQo0
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「……なぁ千早。なんで石油ファンヒーター?普通にエアコン買えばいいのに。エコポイントも今なら……」
「そんなに大層なものはいりませんよ。冬場にちょっとだけあったまればいいんですから」
そして、あれからわたしは石油ファンヒーターを買いました。
朝の忙しい時には、すぐにあったまるものがいいですし……エアコンを避けたのは、工事とか面倒なのと
リビングが広いので値段が高くなるからですよ!決して美希のような事をしようだなんて……
美希の半分くらいしか思っていませんから!!
しかし、いざやってみると……これはちょっと怖いですね。もう、戻れなくなるほどに……
「……○○さん、ちょっとお部屋とわたしの服を、あっためて下さいね……」
気温が一桁な朝、冷たい水で顔を洗い、広いリビングへ行き、ヒーターのスイッチを入れる。
すると……ちょっと起動に時間が掛かるものの、心地良い熱風が部屋を包みます。
まだ全然呼びなれていないプロデューサーのお名前を呼ぶだけで、冷えた空気も何処へやら。
そして、ヒーターの前にしばらくかざした服を着る時の心地良さは……正直
『美希ごめんなさい。あなたのやる事は正しいわ』と言いたくなるほどです。
誰にも言いませんが、美希の言う技【ホットパンツ】も試しましたが……女性は腰を冷やしては
ダメだと言うのは事実ですし。頭ごなしに否定するのも良くありませんよね……ええ、あくまで身体のために。
■~数週間後の朝、千早のマンション~
「うぅう……さぶさぶさぶっ!!千早ちゃん、なんでエアコンのタイマーつけてないの?」
「喉に悪いし、電気代だってかかるでしょ。加湿器にファンヒーターで充分よ。朝はすぐ仕事に出るし」
「そ、そうかも……あ、ヒーター借りるね♪ブラとかあっためて着替えよっと……」
「そ、それはダメよ春香!!」
「……なんで?」
し、しまった……つい、反射的に止めてしまいましたが、その理由など言えるはずもありません。
いえ、それとこれとは無関係であると分かってはいるんですよ!!
でも、うちのプロデューサーが春香の下着をあっためる図をちょっとでも想像したら……
「下着くらいは普通に着なさい!だらしなさすぎです!!
わたしのマンションに泊まるからには、あまりにだらけているのは許しません。
そのかわり、あったかいココアいれておくから……冷たい水で顔を洗って精神を引き締めなさい」
……と、何とか誤魔化して朝食へとなだれ込み、事なきを得たのでした。
しかし、今後あずささんや四条さん、我那覇さんが泊まりに着てコレをやられたら、どう止めようか……
そもそもヒーターにプロデューサーと同じ名前なんて付けるんじゃなかったと、ちょっと後悔しています。
……だって、このヒーターがあっためてくれるのは、身体だけですし……ね。
ホットパンツは無理でも、心まで一緒に温めてくれる存在の方が、わたしは好きですよ。
そんな言葉をちゃんと本人に言うのは、数年くらい先になりそうですけど。
※本格的に寒くなってきたので、ストーブで服をあっためるアイドルを妄想してみたでござる。
千早はあんまり脳内妄想がごっちゃになるタイプじゃなさそうだけど、うっかりPの名前を暖房器具に付けたら
大変な事になりそうだ。壊れた時とか。だから今日も生き抜け!千早Pたち!何だそのオチ!?