10/10/24 02:07:38 NfvwoMO80
「美味い……マジで美味い！！鍋万歳！千早さん万歳！！」
「もう……お酒を出した途端調子いいんですから……一合だけですからね」
気温もだいぶ下がってきたので、今日の晩飯は鍋にしましょう、という千早の提案だが……
卵を入れた雑炊まで平らげて、日本酒まで出されてはもう俺の負けだ。
……っていうか、アイドルの家でお手製の晩飯をご馳走になり、晩酌までさせてもらっている時点で
担当Ｐとしてはどうかと思うんだが……千早の提案と己の快楽に逆らえない俺って弱いなぁ。
でも、せっせと具材を投入し、手の平で豆腐を切り、楽しそうに俺にご飯を盛ってくれる千早を見てると、
幸せ感が押し寄せてしょうがない……世間様に知られたら俺は夜道で刺されるだろうが、
せめてこの幸せそうな千早の笑顔だけは、何らかの形でファン達に見せたいもんだ……ん？
「ふぅ……」
雑炊を腹に入れ、お茶で一服する千早の笑顔……それは、どんな台詞より、美味しさを語るリアクションだった。
「これだ！！」
■
【この笑顔のために、明日も生き抜こう。そう思った……】
お肉たっぷり、生地ふっくら……幸せの肉まん、全国のコンビニから新登場！！
寒空の中、暖かい肉まんを頬張り、彼氏の腕に抱きつきつつ、幸せいっぱいの笑顔。
（ちなみに、腕しか映ってない彼氏の役は俺だ。撮影経費節減と言う事で誤魔化した）
千早の場合、下手に小難しいコメントをしたり、表情を作ったり、インパクトを与えたりは必要ない。
あえて何も語らず、ただ一口食べて、心からの笑顔……これが最大の武器になるのだ。
食レポで食い込むのは難しいが、ＣＭならば俺たちが食い込む余地がある。
【氷の歌姫】と言われているイメージを逆手に取れば、こんなにも効果的な魅せ方ができるのが千早なのだ。
今回は高槻さんのおかげでいい仕事が取れた……段ボール一箱のスルメイカではお礼には不足なほど。
とりあえず、こんど北国に営業に行った際は、ホタテか牡蠣でもお土産にしようかな。
※流れに便乗して、千早とあぶったイカを食べる話を書いてみたでござる。
あごのトレーニングと誤魔化しつつ、炙りたてのイカをはふはふと食べる千早を想像しながら
読んでもらえたら幸いです。