10/10/23 05:19:08 WFAHxEwR0
「おい、お前」
「うあ、天ヶ瀬先輩っ？な、なんでしょうか」
「ちょっと来い、話がある」
「は、はい……（この人ちょっと怖いんだよなぁ。僕、なんかやっちゃった？）」
～校舎の裏～
「お前、自分がどう思われてるか知ってるか？」
「僕ですか？そ、そんな、僕なんて」
「ウジウジすんな！」
「ひっ！？」
「お前はいい奴だ。クラスで人気があるのも知ってるし、頭もいいし優しい」
「ええ？い、いきなり何を」
「もっと自信を持っていい。こうしてお前のことを好きな奴がいるんだから」
「……えっ」
「（あの娘、こいつのことなんて言ってたかな？ああそうだ、確か……）お前のことを
いつも見てるんだ。お前が笑えば嬉しくて、お前が落ち込んでるとそれだけで
悲しくなる。いつだったか、公園で迷子になった子どもの親を、一緒になって一生懸命
探してやったことがあったな？」
「あ、はい。えっ、なんで知ってるんですか」
「たまたま見ちまったんだよ。それで好きになっちまったんだ！（……って話だったな）」
「うえええ？」
「なあ、お前いま恋人はいるのか？」
「こ、こいび……っ？いっいえ、いません、いませんけどっ」
「そうか、なら都合がいい！交際しろ、恋人同士になれ！」
「ぎゃおおおぉぉぉん！先輩までそんなことを～？」
「……えっ？」
「えっ？」
どっか抜けてる感じがいいと思う。