10/10/08 00:15:36 3Z8bywFa0
ルルルルル……
橘 「あれ？電話だ。ちょっと出てくるね」
絢辻「うん。お願い」
橘 「はいもしも……」
美也「あ、にぃに、今日絢辻先輩の誕生日でしょ。美也が今から盛り上げに行ってあげるよ～」
橘 「お前、ちょっと待……」
美也「それに～、美也がちゃんと監視してないとにぃに何するか解らないもんね、じゃぁ、ちゃーんと待ってるんだよ～」
（ガチャッ）
橘 「美也のやつ……」
絢辻「相変わらず元気の良い妹さんね。」
橘 「……聞こえてた？」
絢辻「それはもう」
橘 「……面目ない」
絢辻「それで？あたしに何をするつもりだったのかな？」
橘 「な、何もしないよっ!」
絢辻「あれ～、そうなの？残念だなぁ～」
橘 「……ねぇ、からかってあそんでるよね？」
絢辻「さぁ、どでしょう」
橘 「……」
美也「（ドンドンドン！）にぃに～、きたよ～」
美也「あれ、やけに静かだなぁ」
美也「あ……もしかして……にぃに～、絢辻先輩に変なことしてるでしょ～」
橘 「美也っ、今開けてやるから変なことをしかも大声で言うんじゃないっ」
絢辻「……本当に元気ねぇ」
橘 「五月蠅い妹で申し訳ない……」
絢辻「いいのよ。賑やかなのも楽しいし、この方が私たちらしいわ」
（ガチャッ）
絢辻「美也ちゃん、いらっしゃい」
美也「絢辻先輩、お誕生日、おめでとうございます！」
絢辻「ありがとう美也ちゃん」
美也「ところで絢辻先輩、お兄ちゃんに変なことされませんでした？」
絢辻「ええ、美也ちゃんのおかげで、大丈夫よ」
橘 「ちょ、ちょっと！」
美也「全く……にぃには……」
絢辻「ふふふふ……」
橘 「はははは……」
三人「あはははは……」
こうして、絢辻さん…いや、詞との二人っきりの静かな時間はあっさり美也に壊されてしまった。
でも、詞も楽しそうだから、これはこれでよかったかな。
うん、そうにちがいない。
～fin～