10/08/23 16:50:34 ELtJ2sl00
>>701
ちょっと長くなるけど、小説抜粋
小説3巻より 天空城にいた爺さん談
「さよう。知らんうちに穴があいておっての。ゴールドオーブを失った城は、制御を失い、いまにも落ちそうになった。
まともに飛ばなければボブルの塔には到達できぬ。神を捜すために。大勢の天空人たちが地上に散った。
が、みなそれきりじゃ。神も戻ってこられなんだ」
(略)
「残された儂と娘は。最後の力を振り絞って、城を、地上の人々の目に触れぬ湖の底に導くことにした。
いよいよ高度が下がったとき、だが、娘のオルレインも行ってしまった。生まれたばかりの孫を抱いての、
この子は水に沈めるに忍びません、地上のひとに預けにゆきますと・・・・・・
あれも疲れきってひどく弱っていた。地上へなどの旅をすれば、二度と戻ってこられぬことはわかっていた。
だが、儂には止められなんだ・・・・・・そういえば」
↓
小説2巻より ダンカン談
「泣き声をたどって、楡の古木のうらを覗くと・・・・・・いや、驚いたよ。風変わりな布を娘っこが、赤ん坊を抱いてうずくまっているのだ。
見たこともないようなきれいな娘さんで、まるで真珠でもまぶしたような不思議な色の肌をしていた。
だが、もう息がなかった。しっかりと大切そうに抱きしめた腕から、やっとのことですくいあげると、赤ん坊がまた元気よく泣いた。
それを聞くと、子を為したことのないマグダレーナの乳が急に張った。たっぷりと乳を飲むと、赤ん坊が笑った。
それはそれは、可愛らしかったよ。気がつくと、雨は止み、青空から光がさしていた。あたしらは穴を掘って娘っこを埋めてやり、
お天道さんに誓った、この子を確かにお預かりしますと。かならず無事に育てますと・・・・・・そしてこの子が自分の生きる道を
見つけたなら、つつしんで天命に従いますとな」
↓
小説3巻より 天空城の爺さんと王女談
「でも、お城が落ちたのって、ずーっと前なんでしょう。あたしたちのおかあさんは、そんなにお婆さんなわけ、ないと思うんだけど」
「天空人は地上の人間とは生命のかたちが違うのじゃよ」
老人は目を細め、賢いひ孫の頭を撫でた。
「孫はふさわしき養父養母の現れるまで、時を止めていたのに違いない。・・・・・・して。孫はなんという?
どんな娘じゃ?幸福でおるのかね?」
これだと、ゲームの「ビアンカは勇者の末裔」設定と微妙にずれそうな気がするけど
自分は脳内で勝手につなげてます