10/08/03 07:13:27 qMEROKzA0
ピンポーン
俺「もういいって・・・そうだ、居留守使っちゃおーっと」
ピンポーン ピンポーン
俺「今日はえらくしつこいやつだな・・・」
???「居留守を使っても無駄です。開けなさい」
俺「ちっ・・・結局こういう使いまわしだぜ。はいはい、開けました。今日はどのようなご用件で?」ガチャッ
映姫「やっと出ましたね、俺さん」
俺「・・・!これはこれは、どなたかと思えば最高の裁判長、四季映姫さまではございませんか・・・」
映姫「とりあえず、こまずこれを受け取ってください」
俺「おや、四季映姫さまもこういうのを御作りに?」
映姫「最近料理の練習を始めたんですよ」
俺「なるほど、そうだったんですか・・・って、違いますよ。今日はどのようなご用件でこちらに?」
映姫「・・・今日はお説教をしにわざわざここまで来ました」
俺「おやおや、私とあろう者が他人から説教をされるような過ちを犯すなどありえないことです」
映姫「あなたは他人からの愛を踏みにじりすぎ。せっかく作ってくれた弁当を即座に捨てるとは、何とも許しがたいことです」
俺「・・・説教中に申し訳ございませんが四季映姫さま、そんな情報を何処で?」
映姫「たとえ私が目の前に居なくとも、遠くからちゃんと見ているのです。私の目は誤魔化せません」
俺「・・・・・・そいつはびっくり仰天だぜ」ポイ グシャッ
映姫「名、なんてことをするのですか!!」
俺「俺に弁当渡した時点でこうなることは貴方も解かってたでしょ?」
映姫「だからって・・・まだこういう事を続けるようであればしかるべき手段を取らざるを得ません!」
俺「もう堅苦しい敬語ごっこはおしまいだ。あんた、閻魔様だからって偉そうにするもんじゃねーぜ?」
「それに、たかだかあんたみたいな小娘ごときに閻魔なんてごっつい名前を誰がつけたんだよ?」
「そんな見た目ガキンチョで緊迫感すらも感じられない落ちこぼれ裁判長が、いっちょ前に綺麗事ばっか並べやがって」
映姫「黙って聞いていればなんて事を・・・地獄行きにしますよ!?」
俺「あーあー結局そうなるのね。好きにすりゃあいいじゃん?天国でも地獄でも宇宙の果てでも何処だって言ってやるよ」
「別にあんたみてえな説教臭いだけが取り柄なガキンチョが導く地獄なんざ怖くすらも感じないし」
「幻想郷って怖い奴ばっかって聞いたけど、どいつもこいつも所詮はこうされりゃただの振られ女同然だぜ」
「あーあーみっともねー情けねー。拍子抜けしちゃったー」
映姫「グスッ・・・なぜ幻想郷の住人にいつもいつもひどいことを・・・」
俺「幽霊も妖怪も天狗も鬼も何もかも全て感情を漏らす事だけは上手い下等生物ってことだ」
映姫「幻想郷の住人は・・・下等生物じゃありません!!!」
俺「はいはいーわかりましたそうですねー。あーそうですねー。ご理解、ご理解^^」
「無駄に「!」つけちゃって可愛いねー、チビっ子閻魔はさっさと仕事しに戻りましょーねー^^」
「そこまで俺を察知していたとは凄い凄い、凄すぎて何も言えませ~ん。オ~ワンダフォ~^^」
「捨てられたら捨てられたでスパッと諦めておうちに帰りましょーねー。いい子だからねー^^」
映姫「・・・私は・・・子供じゃありません・・・グスッ」