10/07/22 15:31:14 4uNy3sAb0
私のパチュリーは喘息で体が弱くて、それが理由かは知らないが、
パチュリーの作る弁当はお世辞にも華やかとは言えない質素で見映えの悪い物ばかりだった。
友達に見られるのが恥ずかしくて、毎日湖へ行き、お弁当は湖底へ投げ捨てていた。
ある朝パチュリーが嬉しそうに｢今日は俺の大好きな海老入れといたわよ｣と私に言ってきた。
私は「楽しみだな～」と言ってそのまま湖へ行き、思いっきり中身をﾎﾟｲｸﾞｼｬした。
図書館に帰るとパチュリーは私に｢今日の弁当美味しかった？｣としつこく尋ねてきた。
私はその時イライラしていたし、いつものパチェの弁当に対する鬱憤も溜っていたので
｢うるさいな！あんな汚い弁当捨てたよ！もう作らなくていいから｣ときつく言ってしまった。
パチェは悲しそうに｢気付かなくてごめんね…｣と言いそれから喘息が悪化していった。
それから500年後、パチェは死んだ。喘息の発作が原因だった。パチェの図書館を燃やしていたら、日記が出てきた。
中を見ると弁当のことばかり書いていた。
｢発作が止まらず上手く卵が焼けない｣ 日記はあの日で終わっていた。